失敗学と創造学
- 作者: 濱口哲也
- 出版社/メーカー: 日科技連出版社
- 発売日: 2009/10/01
- メディア: 単行本
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他著者情報
- 1960年生まれ.
- 1986年日立入社.
- 1998年東大博士.
- 2002年助教授.
- 2007年現職.
概要
失敗事例を事例の集積で終わらせず,上位概念化=抽象化=知識化することで他の事例に適用できるようにすることが大切.ただし,失敗を未然防止に役立てることは創造することと同じぐらい難しい.
目次
第I部 リスクマネジメントのための失敗学
第1章 なぜ失敗は起こるか
第2章 失敗学のエッセンス
第3章 設計論的アプローチ
第4章 再発防止と未然防止
第5章 上位概念に登る方法Ⅰ
第6章 創造職の未然防止
第7章 運用職の未然防止
第8章 信頼性設計
第9章 攻めの品質保証
第II部 創造学-創造的な発想法-
第10章 創造学の必要性
第11章 要求機能と思考展開図
第12章 競合他社に差をつける逆演算発想法
第13章 設計と設計支援法について
感想
マニュアルにからくり図をつけるというのは是非真似したい.また,上位概念に登る方法として「なぜなぜ法」ではなく「部分否定」を用いる手法も有効だと思った.
具体例をふんだんにもりこんでいてわかりやすい.ただし,それゆえに内容が物足りず,2600円という金額が少々高く感じる.