マインドハックス勉強法

脳と心を味方につける マインドハックス勉強法

脳と心を味方につける マインドハックス勉強法

著者情報

1973生まれ,獨協外国語学部英文科,2001年アヴィラ大学心理学科卒(アメリカ),ネバダ州立大学リノ校実験心理学科博士課程
http://www.lifehacks-psy.com/

読書期間

〜2011/4/19

概要

前書きにもあるとおり,心理学に基づいた記述となっているため他の勉強本とは一味違う.例えば第2章の「ストレス=やる気」等は意外性がある.

目次,ポイント

第1章 効率よくインプットしていく「暗記」術

  • リハーサル → 短期記憶を定着させる
  • リズムを一定にして暗唱(木魚・メトロノーム)→メトロノームがなったら暗記の勉強をする習慣
  • 音楽療法の5アプローチ→情動と知識強引に結びつける
  • 見当識/失見当識→ウトウト勉強術(イメージがそのまま焼きつくぐらい脳は集中)
  • レミニセンス=ワード・ホブランド効果(無意味羅列)+バラード・ウィリアムズ効果(意味羅列)
  • 長期記憶のための5か条,1.後は寝る 2.ドキドキ 3.量を控える(逆行抑制の防止) 4.復習(忘却曲線) 5.思い出すときリラックス
  • 入力はただの入力,出力は出力+再入力
  • 記憶術 1.覚えていることにのせる 2.体を使う 3.思い出す方法が一定 4.シーケンシャル → 位置法

第2章 ストレスをパワーに変える「やる気」術

  • 同質の原理 → 暗い気持ちの時は短調の音楽(J・S・バッハ「無伴奏チェロ組曲」)
  • 筆記療法 → 嫌な気持ちはすべて書き出して(有限)忘れる<->脳内は無限
  • 「ストレス=やる気」とカードに書く→ストレスは内容にかかわらず行動による利得が得られれば消えるので,勉強自体をすることが良い
  • ダッシュの5 → 5は少ないと感じる最大の数. 5分勉強,5問解答.
  • ライミング効果 → 褒め言葉を見ることで明るい気持ちにもっていく
  • やる気が出ないときはイメージングで細分化したプロセスを明確化(脳は制約が大きいorエネルギーが必要だとやりたがらない)
  • ピーク・エクスペリエンス,フロー効果 → ドーパミン放出


第3章 勉強習慣が勝手に身につく「継続」術

  • 勉強は朝.エネルギーに火がつくのは起床後2,3時間.
  • ファースト・タスク
  • 過去・未来の自分は他人 → 習慣付ける(特定の習慣を繰り返したくなる)
  • 負の強化/習慣の強化
  • 習慣化に必要な条件 1.きっかけを一貫 2.快感で動機付け 3.行動を純化
  • 例外はつくらないが選択肢は残す.ただし週1日は休む(順化,心的飽和,レミニセンス効果).

第4章 限られた時間を目一杯使う「ながら」術

  • ながら(騒音)などで脳の覚醒レベルが上昇
  • ハインリッヒ・シュリーマン → トイレで10か国語マスター
  • テレビCMが占める割合=18%
  • 本を読みながら同じオーディをブックを聞く
  • 電車内は暇で,脳は集中する対象を探している
  • 脳は頑張るべき環境に置かれると頑張る→ストレス=やる気.しかも大雑把
  • 逆行干渉の防止 → 寝る前に暗記


第5章 頭を整理して思い出す「ノート」術


第6章 実力を200%出し切る「テスト本番」術

  • 事前の予測 → 模擬試験をうける
  • 記憶の機能の低下 → リラックスする(楽しくなくても笑えば楽しくなる,自信を持つために最初の問題は解く)
  • TOT現象=喉まででかかる → 余白に周辺事実を時系列に列挙(ノイズが助けてくれる)
  • 自己奉仕バイアス,帰属の誤り(成功は自分の頑張り,失敗は外部要因) → 見直しをする


第7章 絶対に途中で挫折しない「英語学習」術

巻末付録 勉強の効率化・継続化に役立つツール集

ひとことメモ