バカの壁

超バカの壁 (新潮新書 (149))

超バカの壁 (新潮新書 (149))

他著者情報

1937年鎌倉市生まれ.62東大医学部卒→解剖学教室→95教授退官→北里大学教授.
著書:「形を読む」「唯脳論」「人間科学」

概要

目次・ポイント

第一章 「バカの壁」とは何か

  • 確実なことは何も無い.分かっていると思い込んでいる=バカの壁は恐ろしい.

第二章 脳の中の係数

  • 入力→処理→出力において,処理部の係数.好きであれば正の値,嫌いであれば負の値,無関心であればゼロ.

第三章 「個性を伸ばせ」という欺瞞

  • 個性を全面的に押し出したら争いが起こる.個性は生まれ持った物.教育の-役割は共通性の追求.

第四章 万物流転,情報不変

  • 人間は日々変化する,情報は何時までも変わらない.しかし,個性の尊重はこれらを逆に主張する.意識性の世界を尊重し,共通性を軽視する.

第五章 無意識・体・共同体

  • 個人の身体性の問題=社会の共同体の問題.意識よりも無意識に注意すべき.

第六章 バカの脳

  • 賢さの定義は難しい.天才は脳内に特化したショートカットパスを持つ.扁桃体=アクセル,前頭葉=ブレーキ.

第七章 教育の怪しさ

  • 学問は変わるものを以下に情報に置き換えるかの作業.それには身体性を伴う活動が必要.

第八章 一元論を超えて

  • 話せばわかる,絶対の真理があるというのは一元論.究極的な普遍性である常識を身につけなければならない.