ラーメン二郎に学ぶ経営学
ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣
- 作者: 牧田幸裕
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 単行本
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他著者情報
1970年京都市生まれ.京都大学経済学部卒,京都大学大学院経済学研究科終了.アクセンチュア→サイエント→ICG.2003年IBMビジネスコンサルティングサービス.2006年信州大学大学院経済・社会政策科学研究科助教授.2007年信州大学経営大学院准教授.
著書:「フレームワークを使いこなすための50問」
概要
目次・ポイント
まえがき
この本の目的は2点.
1.日本企業の競争力強化のヒントを得る
2.経営学を身近に感じる.
PART1 ラーメン業界はハンバーガー業界,牛丼業界と何が違うのか? --業界環境を分析する
- 強さ・弱さ・魅力は比較により顕在化
- ラーメンは麺xスープx具の組み合わせで種類膨大→万人受けする「最高のラーメン」は存在しない
- アドバンテージ・マトリックス(ボストンコンサルティンググループ):事業を規模(横軸)と収益性(縦軸)で4種類に分類
- ラーメン,コンテンツビジネスは分散型事業
- 分散型事業は上位企業のシェアが低い(顧客が強いこだわりを持つ)
- ファイブ・フォーシーズ
PART2 二郎に行列しているのは誰なのか? --セグメンテーションとターゲティング
- 「どのような顧客にどういうエッジを効かせるか」
- ポーターの基本戦略(コストリーダーシップ,差別化,集中)
- コア・ジロリアン=35万人(フェルミ推定)
- セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニング
- ライフタイム・バリュー=顧客生涯価値(たまごグラブ→ひよこクラブ→こどもちゃれんじ)
PART3 なぜ二郎は二郎という食べ物なのか? --ポジショニング
- ポジショニング=提供価値(誰に対する,なに)
- 二郎=達成感+一体感
- レッド・オーシャン戦略=これまで顧客に評価され,自社も磨いてきた提供価値で競争をする戦略
- ブルー・オーシャン戦略=独自の提供価値により既存の競争ルールを離れる戦略
PART4 なぜ二郎はボリュームたっぷりでこってりなのか? --コア・バリュー
- ロイヤル・ジロリアン
- フリーペーハー=チェリーピッカー=バーゲンハンター
- 機能的価値(低い投資対効果)+情緒的価値(高い投資対効果)
- CRM (Customer Relationship Management)
- 過機能製品,
PART5 駅から20分を超える立地でも,なぜ大行列なのか? --チャネルとオペレーション
PART6 宣伝なしで,なぜオープン初日から大行列なのか? --プロモーション
PART7 なぜ二郎は急成長しても,山田総帥の経営哲学がきちんと受け継がれるのか? --組織設計と組織文化
PART8 なぜジロリアンは,身も心も二郎に魅了されるのか? --消費者行動の進化
PART9 時代の変化とともに,二郎はどう変わっていくのだろうか? --時代の変化を読み取るフレームワーク
あとがき
参考文献